お互いの親への結婚の挨拶。
挨拶に伺うタイミングや服装、会話や手土産はどうするかなど、心配は尽きません。
たとえ相手の親御さんと顔見知りだったとしても緊張してしまいますよね。
そこでこの記事では、お互いの親に結婚の挨拶をするときのマナーについてご紹介しています。
快く結婚をOKしてもらうために、ぜひ参考にしてみてくださいね。
結婚の挨拶のタイミングは?
2人の結婚する意思が固まったら、お互いの両親に結婚のご挨拶をします。
はじめに女性側の親に挨拶するというのがマナー。
基本的には彼女が彼氏の戸籍に入ることが多いので、彼女側の両親に許可をもらうのが先という考え方から来ています。
日程を調整して、相手方の心づもりの期間も考慮して、2週間~1か月後に伺う約束をしましょう。
訪問するときのマナーについて
「結婚の挨拶」というケジメの場面です。
もともと顔見知りで良好な関係が築けていたとしても、挨拶するときは、マナー面に気を付けて誠実な姿勢を心がけましょう。
訪問の時間帯は?
早く着いてしまうと、まだ支度が終わっていなかったり、心の準備が整っていなかったりするかも知れません。
約束の時間の2~5分遅れで到着するのが理想とされています。
5分以上遅れる場合は、電話を入れましょう。
服装・身だしなみは?
普段着でご両親に会ったことのある場合でも、挨拶の時はきちんとした服装で出かけましょう。
男性ならスーツが無難です。きれいめの格好であれば、ジャケットとチノパンでも構いません。
女性なら、万人受けする清楚系のワンピースが理想。あまりあざとくならないようなオフィスカジュアルでもOKです。
メイクは濃すぎず、手抜きでもない中間を心がけて。
結婚の挨拶の基本的な順序
お宅に到着してからの基本的な流れをご紹介します。
玄関
玄関前でコートを脱いでからインターホンを押します。
玄関先で軽い挨拶を。
例「〇〇と申します。本日はお時間をいただきありがとうございます。」
中へ促されたら、靴を脱ぎ揃えて上がりましょう。
「お邪魔します。」
リビング・応接間
お部屋に通されたら、下座に着席し、改めて挨拶をします。
例「□□さんとお付き合いさせていただいている〇〇です。本日はお忙しい中、お招きいただきありがとうございます。」
ここで手土産を渡しましょう。
「つまらないものですが…」と言うのはNGですよ。(詳しくは後述しています)
すぐに本題(結婚についての話題)には入らず、自己紹介がてら少し雑談を交わしましょう。
あらかじめ雑談の内容をシミュレーションしておくと心に余裕が持てます。
本題の挨拶へ
雑談が落ち着いたところで本題へ。
どちらの家に行った場合でも、男性側から結婚の挨拶を切り出しましょう。
無事にご両親の承諾を得ることができたら、再び歓談へ。話の流れで、これからの結婚への進め方について軽く相談しても構いません。
長居しないタイミングでおいとまする
あまり長居せず、2時間を目処に退席します。
夕飯をすすめられたら、無理に断らずにご馳走になりましょう。親御さんと仲良くなる機会ですので、準備の手伝いを申し出ると良いですね。
夕飯をいただいた場合でも、遅くならないうちに帰るよう心掛けてください。
帰宅後
翌日にお礼の電話をしましょう。
仲良くなってLINEなどを交換した場合は、LINEでも構いませんが、電話の方が好印象。
また、2~3日以内にお礼状を出すとより丁寧です。あまりに仰々しいと相手方も気を遣ってしまうので、手紙でなく絵葉書が適当です。
手土産の相場と選び方
結婚の挨拶に持参する手土産は、3,000~5,000円くらいが相場です。
相手の家の近くで買ったものは、間に合わせ感がしますし、値段もバレてしまうのでNG。
自分の地元の銘菓などが無難です。
甘いものが大丈夫か、アレルギーや好き嫌いなどがないか彼氏彼女に確認することを忘れずに。
お酒好きなご両親なら、好きな銘柄のお酒でも良いですね。
自分で食べたことがあって自信を持ってお勧めできるものを選ぶと、渡すときにも自然と会話が弾みますよ。
また、すぐに食べないといけないものなどは負担になってしまうので、日持ちするものや小分けになっているものを選ぶようにしましょう。
結婚の挨拶の熨斗・水引きは?
手土産にのし紙を付けられる場合は、紅白蝶結びの『無地のし』を選びましょう。
『無地のし』は主に、内祝いやお歳暮などの挨拶の贈り物に付けられるもの。
今回は挨拶の手土産なので、あまり大げさにはならない程度で、目上の方への礼儀として、『無地のし』が適当です。
お店では「無地のしでお願いします」と言えば伝わります。
表書きは不要。
緊張しすぎないように前もって準備を
お互いの両親への結婚の挨拶のマナーについてご紹介してきました。
細かい流れや礼儀作法がたくさんあって大変に思うかも知れませんが、どれも社会人として普通のマナーの範囲内なので、暗記してその通りに行動する必要はありません。
基本の流れを確認していれば、その場の雰囲気に合わせて柔軟に対応してOK。
相手の親御さんに好印象を与えられるよう、事前準備をしっかりしておきましょう。