仕事中のミス、家族が過ちを犯したとき、事故で加害者になってしまったときなど、謝罪が必要な場面ってありますよね。
いち早く、直接伺って謝罪することが大切です。
謝罪の気持ちと誠意を伝えることで、今後もよい関係を続けらてもらうためのアイテムの一つとして、手土産は欠かせません。
しかし、手土産の内容や渡すタイミングによっては、相手を不快にさせてしまったり、謝罪を受け入れてもらえなくなったりする恐れも。
そこでこの記事では、謝罪のときの手土産のマナーについて紹介しています。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
謝罪のときの手土産の選び方
謝罪のときに持参する手土産は、3,000~5,000円くらいが相場です。
トレンドのものよりも、羊羹・カステラ・焼き菓子など重厚感のある消えものが定番。ゼリー・バームクーヘン、高級メロンなどもOKです。
一目でわかる、老舗の銘菓や高級ホテルのお菓子は間違いないでしょう。
お煎餅やおかきなど、スナック菓子系の軽いものだと「謝罪の気持ちも軽いのでは?」という印象になってしまうので謝罪には向きません。
また、謝罪の手土産は、最後に渡すので、冷蔵や冷凍品ではなく常温保存のものであることがマスト。(渡すタイミングについて詳しくは後述しています。)
謝罪先の人数や好みも考える
相場の金額から選ぶよりも、店と品物を決めてから、全員にいきわたる数のものを選ぶと良いです。
家に謝罪に伺うなら、家族の人数分。お子さんやお年寄りのいる家庭でもみんなで食べられるものを選びましょう。
会社などで具体的な人数が分からない場合は、10人分くらいを目安にします。
早めに食べきれるものを選ぶ
大量でなかなか食べきれず、ずっと冷蔵庫に残っているのも考え物です。
見るたびに悪い記憶をよみがえらせてせてしまうので、1週間以内に食べきれるものを選びましょう。
熨斗や表書きは不要
お祝いではないので、熨斗は不要です。
箱菓子や箱製品の場合は、店名やロゴの入った贈答用の包装紙で包まれているものを選びましょう。
包装紙を見ただけで、百貨店や老舗など「いい店のものだ!」と分かることがポイントです。
謝罪の手土産の渡し方
実際に謝罪に訪れたときの手土産を渡すタイミングやマナーをご紹介します。
訪問時のマナー
謝罪に訪れる際には、「謝罪の姿勢を見せる」ことが何よりも大切です。
会社を訪れて謝罪する場合
約束の時間の10分前には到着しておきましょう。
ちょうどの時間になったら受付に行くかインターホンを鳴らします。
係りの人に応接室に案内されますが、すぐに座らずに、下座で立って先方を待ちます。
待っている間に、お茶を出されても口をつけてはいけません。
先方が到着したときにお茶を飲んだ形跡があると「ちゃんと謝る気があるのかな?」と疑われてしまいます。訪問する前に水分補給をしておきましょう。
先方が着席したら、こちらも座り、本題の謝罪へ。
お家を訪れて謝罪する場合
会社と違って、家の前で10分前から待機されると迷惑になるので、ぴったりの時間に着くようにします。
お部屋に通された場合は、会社のときと同じプロセスで進めます。
親しい間柄でない限り、家の中はもちろん玄関にも入れてもらえないことの方が多いでしょう。その場合は玄関先で謝罪することになります。
重大な被害になっていなくて、相手方が重く受け止めていない場合も、玄関先で簡単に済ませることがあります。
いずれにしても、謝罪する側は誠意を見せないといけません。
家の中に通されても通されなくても、誠心誠意、謝罪しましょう。
手土産を渡すタイミング
謝罪のときは、相手が謝罪を受け入れてくれた状態で、退室するときに渡すのがマナーです。
- 手土産を受け取る=謝罪を受け入れた
- 手土産を拒否=許していない
ということになります。
怒っている相手に対して、はじめに手土産を渡しても受け取ってもらえない可能性が高いですし、はじめに受け取ってもらえなかった品物を謝罪後にもう一度差し出すのも失礼になりますよね。
また、手土産に対しては「物で釣ろうとしているのか?」と思う人と「手ぶらできて許してもらおうとしているのか?」と思う人、2通りのパターンがあるので難しいところです。
手土産は分からないようにカバンに入れておいて、謝罪が済んだあとに取り出して渡すとスマート。
そう考えると箱菓子が無難ですね。
玄関先で謝罪する場合も、まずは謝罪の気持ちを述べ、相手が受け入れてくれた時点で手土産を差し出します。
手土産を効果的に使って関係を修復しましょう
謝罪のときの手土産に関するマナーについてご紹介してきました。
謝罪の気持ちが一番大事なのですが、言葉や態度では気持ちをうまく伝えられないこともあるかも知れません。
手土産は、謝罪の気持ちと誠意を伝えるためのツールです。このツールを効果的に使うためにも、正しい選び方・渡し方を心得ておきましょう。
心のこもった謝罪で関係を修復ができ、より良いお付き合いができるといいですね。