プロのアーティストでなくとも、趣味の習い事やお子さんのお稽古などの成果を披露する発表会や展覧会。
親しい友人や親族なら招待されることもありますよね。
招待のお礼や、展覧会の成功を祈って、お祝いを贈りましょう。
しかし、関係者でない限り本人とゆっくりお話するのは難しそうだし、いつお祝いを渡したらいいのか?相場や喜ばれる品物は?と、迷ってしまうこともあるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、展覧会や発表会のお祝いのマナーについてご紹介していきます。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
展覧会・発表会のお祝いを贈るタイミングは?
招待されたら、展覧会の当日に持参しましょう。
長期の展覧会の場合、本人が常に在廊しているとは限らないので、いる日時を確認して伺います。
発表会で、関係者として楽屋に行ける場合は、出番が終わった後に伺い、直接お渡ししましょう。
直接お話するタイミングがない場合は、受付のスタッフに渡して届けてもらいます。
展覧会や発表会は、実際に足を運ぶことが何よりのお祝いになります。
どうしても都合が付かず行けない場合は、祝電を打ったりお花を出すなどして、お祝いの気持ちと伺えないお詫びを伝えましょう。
品物やご祝儀を郵送する場合は、開催の前日までに到着するように手配してください。
チケットを買う場合もお祝いは必要か?
チケット代を払う場合は、基本的にはそれ自体がお祝いになりますので、特別ご祝儀やプレゼントを用意する必要はありません。
何かお祝いを贈りたいのであれば、ちょっとしたお菓子やお花を、差し入れとして楽屋へ届けると良いでしょう。
展覧会や発表会のお祝いの相場
招待された場合は、チケット代と同等か、+αでお祝いの気持ちをのせた金額が相場になります。
チケットが5,000円なら、5,000~10,000円のご祝儀や品物、といった感じです。
相手との関係性や、会場の規模・チケット代などによっても変わってきます。
展覧会や発表会のお祝いの熨斗・水引きは?
水引きは紅白の蝶結びのものを選びます。
表書きは、『御祝』『楽屋御見舞』『祝個展開催』『祝展覧会開催』など、シーンに合ったものを使いましょう。
個人開催や主催・主役ではなく、発表会出場者のうちの1人という場合は、どんな場面にも当てはまる『御祝』が無難です。
展覧会や発表会のお祝いは現金と品物どちらがいいのか?
チケットをいただいて招待された場合は、チケット代金として現金を包むのが基本ですが、プレゼントを贈ってもマナー違反ではありません。
品物は、当日もらっても荷物になってしまうので、形の残らないものが良いでしょう。
お花
- スタンド花
- 花束
- アレンジメント
会場や楽屋に飾るスペースがあるか本人に確認して、当日の開場前に届くように手配しましょう。
お菓子
- スタッフに配れるもの
- 日持ちする焼き菓子
- 小分けになっているもの
- 休憩中に摘まめるような小さいもの
お皿とフォークが必要なケーキなどは不向き。
スタッフたちも合間に摘まめたり、バッグに入れて2~3個持ち帰れたりするような個包装になったものがおすすめです。
ドリンク
- スタッフに配れるもの
- 休憩中に飲めるもの
- 軽い打ち上げで飲めるようなお酒
お茶やコーヒー、エナジードリンクなど、差し入れに向いたドリンクはいろいろあります。
複数の種類を届けて選べるようにすると良いですね。
本人が贈り物を辞退している場合
最近では、コンサートなどでファンからのプレゼントを辞退するケースも増えています。
贈り物をもらっても持ち帰れない・消費できない・食べきれない、などの事情の他、
そのお金をチケットやグッズ購入、会場までの交通費などに充てて欲しいという思いがあります。
この場合、無視してプレゼントを贈ることはマナー違反になるので、控えましょう。
直接足を運んで、おめでとうの言葉と感想を伝えることが一番のお祝いになります。
実際に足を運んで鑑賞しましょう
展覧会や発表会のお祝いのマナーについてご紹介してきました。
無料で招待された場合でも、チケット代とお祝い分を包んで渡すのが最低限のマナーになります。
現金を渡すことに抵抗がある場合は、差し入れを持参してもいいですね。
日頃の努力の成果を発表する場ですから、感想も伝えると一層喜んでもらえるでしょう。