出産から1歳の誕生日まで、赤ちゃんのお祝い事や行事が目白押しで、息つく暇もありません。
大変忙しく感じる反面、めまぐるしく変わる赤ちゃんの姿をいっときも見逃したくないとも思ってしまいますよね。
それは親だけでなく、おじいちゃんおばあちゃん、おじさんおばさんも同じではないでしょうか。
できればすべての行事に参加して赤ちゃんの成長を祝い見届けたいものの、どこまで参加していいものか、お祝いの贈り物のマナーなど迷ってしまうこともありますよね。
そこでこの記事では、1歳の誕生日までの行事のスケジュールを中心に、祝い方・贈り物の選び方などについて紹介していきます。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
出産祝い
出産祝いは、母子の体調を考えて、退院して落ち着いたお七夜からお宮参りまでの間に贈るのが良いとされています。
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お七夜(生後7日目)
お七夜(おしちや)とは、生後7日目の無事を祝い、これからの健やかな成長を願う行事。
昔は、赤ちゃんは7日目まで生きないことが多く、節目の日だったことが起源になっています。
この日は親戚も招き宴席を設け、祝い膳を振舞います。
命名式も同時に行うのが一般的。命名書に記入し、お披露目します。
招待された側は、ご祝儀としての御酒肴料(ごしゅこうりょう)や、お酒・お花・ケーキ・お菓子・おもちゃなどの手土産を持参します。
出生届を提出する
生後~14日以内に、病産院が発行する出生証明書を戸籍化に提出しなければなりません。
お宮参り(生後1ヶ月)
初めての神社へのお参りです。
赤ちゃんの生まれた土地の神社へ、これからの健やかな成長をお祈りしに行きます。
男の子は生後31日目、女の子は生後32日目が正式な日程ですが、最近はあまり重要視されていません。
母子の体調や天候、仕事や付き添いの祖父母の都合などを考慮して日程を決めても良いでしょう。
また、以前は父方の祖父母が付き添うことが一般的とされていましたが、最近は父方・母方の決まりは薄れてきました。
男の子の正装は、羽二重地の紋付で、鷹などめでたい図柄の「のし目模様」。
女の子の正装は、綸子地やちりめん地に花柄などをあしらった「友禅模様の紋付」。
祖父母がプレゼントするケースもありますが、レンタルも人気です。
アフガンやベビー服にも特別な日用のものがあるので、最近のお宮参りでは略式で着用させる人も多くなっています。
出産内祝い
出産内祝いとは、いただいた出産祝いのお返しのことです。
お宮参りの時期から用意を始めるのが一般的。
とはいえ、まだまだ子育てに慣れず、余裕がない場合は、内祝い用のカタログギフトを活用すると良いでしょう。
お食い初め(生後100日目)
一生食べ物に困らないように、祝膳を用意し、赤ちゃんに食べさせる真似をする行事。
お膳の内容は、
- 尾頭つきの魚
- 赤飯
- 煮物
- 酢の物か漬け物
- 紅白の餅
- お吸い物(汁物)
これらに加えて、「歯固め石」を用意します。
歯止め石とは、「石のように固いものでも食べられるように」との願いをこめて、神社の境内から授かった石のことです。
一通りの儀式を終えた後は、家族みんなで記念写真を撮って、お食事を楽しみましょう。
初節句
生後初めて迎える節句のこと。
女の子は3月3日(桃の節句)、男の子は5月5日(端午の節句)で、生後間もない場合は翌年にまわすこともあります。
桃の節句には、雛人形を飾り、菱餅・ひなあられ・ちらし寿司・蛤のお吸い物などをいただきます。
端午の節句には、鯉のぼり・五月人形・鎧兜を飾り、柏餅・ちまき・筍・かつおなどをいただきます。
筍には「まっすぐ育つ」、かつおには「勝つ男」という意味が込められているのだとか。
お祝いの相場は、身内が5,000~10,000円、友人は3,000~5,000円。
雛人形や鯉のぼり・五月人形・鎧兜、ご祝儀、ギフトとして衣類やおもちゃなどを贈ります。
ハーフバースデー(生後6か月)
1年の半分の生後6ヶ月を祝う欧米の風習で、近年日本でも行われることが多くなったカジュアルなお祝いです。
家族だけでコンパクトに祝う家庭や、親戚や友人などを招いて盛大にパーティーする家庭など、祝い方はそれぞれ。
6ヶ月くらいからお座りや寝返りができるようになっていきます。
赤ちゃんらしい姿を見られるのはこの辺りまでということで、おうちでデコレーションをして写真撮影をするのが定番になっています。
もちろん写真スタジオでプロに撮ってもらうのも素敵な思い出になりますね。
初誕生
生後1年、初めてのお誕生日です。
一生分の食べ物になぞらえた一升餅を背負わせたり踏ませたりして、元気に育ってくれることを願います。
また、「選び取り」という占いをすることも。
そろばん・筆・財布を赤ちゃんの前に置き、最初に興味を持ったもので、その子の適正・素質を占うというものです。
そろばんは商売に向いている、筆は研究・文筆・芸術に向いている、財布はお金に困らないという意味があります。
ここまで元気に育ってきてくれたことに感謝し、家族・親戚一同で盛大にお祝いしてあげたいですね。
赤ちゃんの成長を見逃したくない!
赤ちゃんの1歳までの行事をまとめました。
最初の1年はとにかく成長を祝うイベントが立て続けにやってきます。それだけ赤ちゃんは成長が早く、毎日変化の連続ということ。
1つ1つの行事を大切に、めいっぱいお祝いしてあげてくださいね。