引越ししたときにご近所さんにする『引越しの挨拶』。
一人暮らしではしないことが多いですが、世帯を持った人や一軒家、ご近所さんとのの繋がりが強い地域では、引越しの挨拶は避けて通れません。
ご近所さんと良好な関係を築くために、また、災害時などに助け合えるよう、最初にしっかりご挨拶しておきたいものです。
しかし、引越しの挨拶ってどこまですればいいのか?手土産の相場は?など迷ってしまうこともありますよね。
そこでこの記事では、引越しの挨拶のマナーについて解説しています。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
引越しの挨拶のタイミングはいつ?
引越し先でする挨拶は意識されると思いますが、実は、今まで住んでいた場所でも挨拶をするのが正しいマナーです。
旧居での挨拶
旧居での挨拶には、
- 今までお世話になりました。
- 引っ越し作業で道をふさいだりご迷惑になったりするかも知れませんが、ご理解よろしくお願いします。
このような意味があります。
引越し作業のときはトラックが道をふさいでしまったり、複数の業者や作業員が出入りしたり、エレベーターを長時間占領してしまったりということになるので、あらかじめ挨拶しておくことが肝心です。
引越しの前日か、引っ越し作業が始まる前までに挨拶を済ませましょう。
ご飯時にかぶらず、夜遅くならない18時より前までに訪問します。
新居での挨拶
新居での挨拶には、以下の意味があります。
- 挨拶・自己紹介
- 引越し作業のときの騒音などのお詫び
- これからよろしくお願いします。
そのため、引越し後なるべく早く挨拶に伺いましょう。
ご飯時や慌ただしい午前中を避けて、14~18時の間が良いとされています。
引越しが終わるのが夜遅くになってしまったときは、翌日に伺います。
また、世帯持ちの場合は、できれば妻1人で伺うのではなく、夫や子どもも一緒に挨拶に行けるのが望ましいです。
小さい子どもがいる場合はそれも伝えておくことで、夜泣きや足音を理解してくれる可能性が高いですし、もしものときに助けになってくれるかも知れません。
不在のとき
不在のときは、時間をずらして2~3回訪問してみましょう。
それでも会えなかった場合は、郵便受けに挨拶文を入れ、手土産はドアに掛けておくなどしてもOKです。
手紙の冒頭には『2~3回お伺いしましたがご不在でしたので、手紙で失礼いたします。』と付け加えましょう。
引越しの挨拶をする範囲はどこまで?
挨拶する範囲は、旧居も新居も同じです。
マンション・アパートなら、両隣と上下。
戸建ての場合は、向こう3軒と両隣。裏に住居が面している場合は裏の3軒にも挨拶します。
大家さん・町内会長さん・自治会長さんは、基本的には必要ありませんが、特別良くしてもらった・親しかった場合や、地域の慣習がある場合はそれに応じて挨拶した方が良いでしょう。
一人暮らしの場合の挨拶
マンションやアパートで一人暮らしの人は、防犯上、引越しの挨拶をしないことが多いです。
周りも一人暮らしであることが多く、伺っても居留守を使われることも。
一人暮らしの場合は、引越しの挨拶をしなくてもマナー違反ではありません。
それでも、もしものときのためにご近所さんに挨拶をしておきたいと考える方もいらっしゃるでしょう。
一人暮らしの人が引越しの挨拶をするときに気を付けるポイント
男性・・・ご近所さんには一人暮らしの女性がいる可能性もあります。
清潔感のある身なりで、マスクや帽子などは外し、『怪しくない・怖くない』格好を心掛けてください。
女性・・・一人で挨拶に行くのは避けましょう。
彼氏や友達・兄弟などに同行してもらって、『一人暮らしでないこと』を強調すると良いですね。
引越しの挨拶の手土産について
引越しの挨拶には手土産を持参するのが一般的です。
手土産の相場
引越しの挨拶の手土産の相場は、500~1,000円。
旧居で特別良くしてもらった人や、これからお世話になる大家さんには2,000円くらいのものを選びましょう。
手土産の熨斗・水引き
手土産には熨斗紙をつけます。水引きは紅白蝶結びを。
表書きは新居・旧居で異なります。
- 旧居・・・『御礼』
- 新居・・・『御挨拶』
手土産におすすめの品物
新居のご近所さんは好みが分からないですし、旧居でも好みを把握しているほど深い付き合いでないことが多いですよね。
そのため、引越しの挨拶には、モノとして残らない消えもので、好みが分かれにくいものを選ぶと良いでしょう。
食品であれば、賞味期限の長い焼き菓子や、小分けになっているお菓子が定番。
消えものでは、生活に欠かせない実用品がおすすめです。
洗剤・タオル・ラップなどが定番。
世帯持ちは積極的に引越しの挨拶をしましょう
引越しの挨拶についてご紹介してきました。
一人暮らしの場合はあまり意識しませんが、家族に小さいお子さんやお年寄りがいる場合は、挨拶しておくと万が一のときに手助けになってくれるかもしれません。
最初の挨拶、正しいマナーで好印象を持ってもらいたいですね。